EMVと決済用カードの発行: 今日の課題

クレジットカードやデビットカードは変化を続けていますが、これはカードの発行プロセスについても同じです。セキュリティを強化してカードを使用できる方法を拡大するという取り組みの中で、MastercardとVISAは、チップベースの決済用カードのEMV標準を合同で開発しました。これらのカードではセキュリティが大幅に向上し、機能も大幅に拡大されています。これらはカード所有者データ、決済用のクレデンシャル、およびカードベースアプリケーション用の保護システムをカードに搭載したものと考えることができます。そのため、従来型の磁気ストライプカードに関わる不正行為の最も多い発生源のひとつである、情報の読み取りとカードの偽造は、実質的に不可能になります。POS端末またはATMにカードを提示してPINを入力すると、カードとカード所有者を確実に認証することができ、そしてトランザクションが承認されます。EMVカードの導入はヨーロッパの特定地域ではほとんど完了しており、世界の他の大多数の地域でも導入が進んでいます。米国では依然として導入が遅れていますが、新たな期限が急速に近づきつつあります。米国内のカード発行者はようやくこの問題に向き合っており、この新しいカードの本格展開を開始しています。

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しかし、EMVカードを超えたところで考えると、発行者とパーソナライゼーション事務局は一連の問題に直面します。それは、将来においては決済用のクレデンシャルをどのように扱い、どこに保管すればよいのかという問題です。それはカード上でしょうか。あるいは、顧客の携帯電話やクラウドベースアプリケーションのように、必ずしも発行者の管理が及ばないプラットフォーム上でしょうか。また、決済用クレデンシャルのプロビジョニングがより動的なものになり、ウォレットの形に集約された場合は、だれがセキュリティに責任を持ち、最終的な責任の所在はどこになるのでしょうか。相互接続されることが多くなっているこのエコシステムから引き続き利益を得ようとするのであれば、カード発行者には、クレデンシャルの確認と決済のプロセスの発展に合わせた素早いプロセスの進化が求められます。

今日のカード発行者は以下のような課題を抱えています。

  • カード発行プロセスを行うのが内部であってもアウトソーシングであっても、このプロセスをセキュアかつフレキシブルで業界の要求を満たすものにする。
  • EMVベースのカード、クレデンシャル、アプリケーションを発行するために、より計算負荷の高い要求にも適応する。
  • 決済認証情報とアプリケーションが使い捨てのプラスチックカードではなく、スマートフォンなどのコンシューマデバイスやその他の形態のトークン内に置かれた場合は、その情報を適切なタイミングおよび方法で破棄する。
  • 変化する要求に合わせたスケーリングが可能で、新たに出現するさまざまな支払い手段にも対応できるプロセスを策定する。
  • より広範なエコシステムのニーズに対応するため、新しいビジネス関係を構築するか、まったく新しいビジネスモデルを作成する。

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リスク

  • EMVなどの新しい標準や移動体などの市場への適応が遅過ぎる場合は、ビジネスにおける競争上の地位を損なうことになります。
  • カード発行プロセスがセキュアでない場合は、顧客および顧客のアカウントの情報が盗み出される恐れがあります。
  • 決済用クレデンシャルやアプリケーションが適切に破棄されなかった場合は、不正行為のリスクが増大します。
  • コンプライアンス義務への適合が不適切な場合は、罰金を課されたり企業評価がリスクにさらされたりすることで、競争が厳しさを増す市場での地位が損なわれる恐れがあります。
  • 柔軟性に欠けるプロセスやレガシーシステムへの過度の依存は、コストの増大やビジネスリスクを招くような運用上の他と相容れない個別対応を生じさせる可能性があります。

EMVおよび決済用カードソリューション:Thales e-Securityソリューション

今日の決済用カード業界内で、進行中の漸進的な変化と、場合によっては革命的な変化の方向を見極めようとする努力を続ける中で、Thales e-Securityの製品とサービスは、セキュアで要求に適合したカード発行プロセスを確実なものとする助けとなります。タレスの製品があれば、新たなチャンスを十分に活用できる体制を整えることができます。決済カードとアプリケーションの発行、決済関連規則、およびあらゆるデータ保護の課題に関する深い知識と経験と、実績ある製品を組み合わせることで、タレスは、業界の要求と注意義務に関する標準に完全に適合した保証性の高いインフラストラクチャを維持しながら、EMVカードへの移行、EMVベースアプリケーションの拡張、その他の決済手段の導入を支援することができます。

利点:

  • タレスの他と比較できないほどの実績と市場をリードするEMV標準サポートの利点を生かすことによって、導入のリスクを最小限に抑えます。
  • 導入を加速します。タレスの製品は、カードの発行、パーソナライゼーション、クレデンシャル管理を行う最先端ベンダの製品やソリューションと統合化できることが、実証あるいは証明されています。
  • 現在のニーズに見合った性能レベルとシステム能力を選択し、時間とともに変化するニーズに合わせて発行インフラストラクチャを発展させることにより、フレキシビリティを維持し、コストを削減します。
  • データ保護とコンプライアンスに関する広範な状況の中で決済関連の発行業務を統合化することにより、コンプライアンスに関するさまざまな目標の達成を支援します。